何らかの事情でAppleIDのメールアドレスを変更し、iCloudのサインイン、サインアウトでトラブルになった経験、ありませんか?
先日、とある取引先でAppleIDに関して若干の問題に遭遇しましたので、改めてiCloudとAppleIDの設定方法をまとめたいと思います。

 

基本的には、AppleIDのメールアドレスを変更する場合は、

  • iCloudの認証を解除(ログアウト・サインアウト)する
  • AppleIDのメールアドレスを変更する

 

の手順を踏むことでトラブルは発生しません。ですが動作フローとしては、まずAppleIDを変更してしまうケースが多く、だからこそトラブル発生の声が多いのだと思います。

尚、トラブルが発生するケースは、

  • iCloudを利用している
  • AppStoreなどと共通のAppleIDを利用している
  • メールアドレスとパスワードを同時に変更した
  • iCloudをログイン状態で、先にIDを変更してしまった

の条件が当てはまる場合です。

 

端末のiCloud設定には古いメールアドレスでのログイン情報が残っており、一度古いIDでサインインして全てのiCloudサービスを停止しない限り、新しいメールアドレスに移行できません。

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下記にiOS 8の場合を想定した解決方法をまとめます。

 


iPhone・iPadの場合

少々わかりづらいですが、下記の通りでサインアウト可能です。iCloudをサインアウトする際に、サインインを求められますが、

  • AppleIDには、古いメールアドレスを入力
  • パスワードには、新しいパスワードを入力

理解に苦しむ内容ですが、古いメールアドレスと新しいパスワードの組み合わせで認証可能ということになります。

 


Macの場合(Yosemite)

MacでもiCloudという機能が組み込まれていますが、こちらは上記の認証方法は通らない場合があります。認証出来なければ、iCloud関連その場合は、インターネット上のiCloud管理画面から設定します。

https://www.icloud.com/

にアクセスし、新しいメールアドレスと新しいパスワードでログインします。すると、同じAppleIDに紐づいたiCloud利用端末の一覧が確認できます。

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古いメールアドレスの情報が残っている端末を選択し、「デバイスを削除」を行うことで、該当する端末のiCloud機能が全て強制的に停止されます。

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まとめ

インターネット上のiCloud管理画面は、非常に良く設計されており複数の端末を管理することが容易に行えます。企業の中でApple製品を使う場合でも、仕組みを理解することで、AppStoreのアプリは10台まで共有できるなどのメリットを享受できるのではないでしょうか。

次回は、ビジネスユースを想定したAppleIDの管理・振りわけのパターンを解説したいと思います。