こんにちは。これまでは個人ブログのほうに記載していた内容はこちらで運用していこうと思います。
さて、表題の件ですが、前提としてはFreeForm Ver9系の対応は、WindowsXPまでです。Vista以降はFreeForm Ver10を使うことが求められています。いよいよXPのサポート期限が迫っており、ただでさえ脆弱なOSをこのまま利用しつづけるわけにもいかず、FreeForm Ver9ユーザーの皆様は頭を悩ませていることかと思います。
そこで、何とかWindows7で利用できないものか?と試行錯誤した結果をご報告いたします。尚、FreeFormのライセンス上の問題がどのようになっているか?Ver9をWindows7で使うことはライセンス違反、もしくは、Windows7対応ドライバ(Ver10以降向け)をFreeForm9で利用することはライセンス違反の可能性がありますので、利用はくれぐれも利用者の責任で行ってください。
PC環境とFreeForm対応OS状況
インストール対象PCのOS:Windows7 FreeFormバージョン:Ver9.1 インストールCD添付のPHANTOM Omniドライバ:PDD(PHANTOM Desktop Driver) Ver4.2.73
失敗例
◯Windows7にインストールCDから普通にインストール
これは普通に、PHANTOM Omniを認識しませんでした。FreeForm自体はインストール可能でしたが、FreeForm起動時にPHANTOMを認識せず、「PHANTOMを認識せず初期化できませんでした」のような英語のメッセージが表示されて終了です。
◯XPモードでの利用
これも駄目です。PHANTOM OmniはPCとの接続インターフェースがIEEE1394接続(FireWire)です。XPモードでは、USBインターフェースしか認識せず、そもそもIEEE1394機器を認識しませんでした。
成功例(一応の)
◯PDDをインストールCDからインストールするのではなく、販売元よりダウンロードする。ダウンロードするドライバは、FreeForm 10,11,13用のPDD 4.2.131
大まかな流れ
XPモードを試みて根本的に不可能であることがわかり、途方にくれていました。販売元のドライバダウンロードページでの、Windows7以降対応ドライバは、FreeForm 10以降対応と書いていることは以前に確認していたのですが、ふと、ドライバのバージョンを確かめていみたところ、
付属のインストールCDのPDDは4.2.73、FreeForm 10以降用のWindows7対応ドライバは4.2.131
同じバージョン4.2系であることがわかりました。さらに、最新のFreeForm用ドライバは5.1と5系に上がっていることを考えると、同じ4系でマイナーバージョンも同じ、恐らく最後の73と131はビルド番号であり、互換性がある可能性が高いと考えました。
そこで、インストールCDからは、FreeFormのみチェックしてインストール。
そして、PDD。PDDのダウンロードは、Sensableのサポートページから行います。
http://support.sensable.com/pdd-downloads-thankyou.htm
ページ真ん中にある、Device drivers for FreeForm v10, v11, ClayTools v2 and v3をダウンロードします。
あとは、ZIPを解凍して、インストーラを起動すれば、とくに問題なく進んでいきます。
インストールが完了すれば、一度再起動してください。
再起動後のデバイスマネージャ。しっかりと認識しています。
PHANTOM Configurationの画面。PHANTOM Configurationのショートカットがデスクトップに出ていない場合は、「すべててのプログラム」→「SensAble」の中にあります。
しっかりとシリアルが認識されています。
続いて、PHANTOM Testを起動してみましょう。同じく、デスクトップに無ければ「すべててのプログラム」→「SensAble」の中にあります。
ドライババージョンはインストールした4.2.131が認識されています。このPHANTOM Testが起動した段階で、ほぼミッションコンプリートでしょう!
さて、後は運用に耐えられるかどうかですが、今のところ、まだ確実な動作ができるかどうかはわかりません。ライセンスの問題もありますので、あくまで参考程度にしていただけますと幸いです。